ぼちぼち父さんのブログ

ほどよくやって、ほどよい父さん

アニキと一緒に

 

おはようございます。

今日の朝はとてもキレイな月が見れた朝です。

 

キレイな花には、

土に埋もれた根があり、

キレイな月明かりには

周りの暗闇があってこそですね。

 

今日は父さんが担当している患者様のお話を。

 

 

緩和ケア病棟という、

余命が限られた患者様を担当している父さん。

気になる男性患者様がいらっしゃいます。

 

その方は末期の膵臓がんの患者様。

延命治療をしないことを

御自身で判断し、父さんの病院へやってきました。

 

リハビリ開始当初は

「死んでいく自分には無駄なこと」

「そんなリハビリをやって、何の為になるの」などなど。

拒否傾向でした。

 

病室へ行っても

リハビリは拒否ですが、

毎日、顔だけは見には行き、

お話ができる関係に。

生い立ちから今までの生活状況まで。

ある程度、生き様を把握することができました。

両親・御兄弟は居ますが、

疎遠の関係。

御自身も家族を持つことなく

今の歳まで、1人で生きてきたようです。

 

そんな患者様ですので、

父さんがリハビリ担当についても、

人と距離を取りたい気持ちになるのは理解できます。

 

そんな気持ちも解っていながら、父さん。

懲りずに

その患者様の部屋には毎日伺っていました。

 

 

ある時から、その患者様。

父さんのことを

「教授」と呼び出しました。

 

冗談とは解っていますが、

医療者を

目の上に感じているようです。

 

それでは、それではと父さん。

その患者様を

「(患者様の名字)社長」と呼ぶように。

そこからは、

毎日の会話の中で

社長から仙人になり、先輩になり、

今では

アニキになっています。

 

段々、患者様と目線があって

話ができるようになったかな?の父さんです。

 

昨日のことです。

緩和病棟の看護師さんに呼び止められました。

父さんが担当している

アニキの患者様。

足腰が弱ってきて、心配だと。

リハビリで運動してみたいと、

看護師さんに相談していたそうです。

 

 

直接に父さんに言ってくれればいいのに.......

ですが、

そこは、その患者様らしいなと。

まだまだ、

父さんとの距離感はあるようですが、

なんとなく、

うれしくなった父さんでした。

 

 

 

今日という日を

自分らしく

自分の為に。

今の自分を生きていきたいですね。