ぼちぼち父さんのブログ

ほどよくやって、ほどよい父さん

天ぷらの気持ち

 

おはようございます。

父さん、仕事が休みです。

休日の朝ですが、早起き父さん。

なんとなく、書きたい衝動あり。朝からパソコンの前です。

 

 

今日は仕事で担当になった患者様のお話を。

 

父さんはリハビリの仕事をしております。

主に整形外科や脳外科などの患者様を対象に

リハビリをすることが多いですが、

最近、緩和ケアという余命に限りのある患者様を

対応をする機会が増えてきました。

 

 

その患者様は、最初に病院をした際は別の疾患、病気で受診されました。

その際、様々な検査を受け、末期のがん発見。

がんの進行としてはかなり進んでおり、告知を受けました。

積極的治療は望まれず、緩和病棟へ入院。

縁があって、父さんが対応させていただくことになりました。

 

 

その患者様は、ほぼ寝たきりですが見た目は至って普通です。

話す言葉も、多少東北訛りで飄々とした穏やかな方です。

いつも何気ない世間話を、父さんとしながらリハビリをします。

自分の死への距離が近いこともわかっておられますが、

取り乱すこともなく、いつも穏やかです。

 

 

ある時、父さん聞きました。

「何か悩みや不安があったら、遠慮なく教えてくださいね」

 

そんな父さんに、患者様、

「ここまで生きてきて良かった。天ぷらの気持ちがわかったよ」

と謎のお言葉.....。

 

よくよく聞いたところ、その日は入浴の日。

リフト付きで、寝たまま入れるお風呂に入ったとのこと。

またその風呂はジャグジー付きの泡風呂です。

自分が天ぷらになったようと冗談まじりに話してくれました。

 

その冗談を聞いた父さんは、

その患者様の凄さ、強さを感じました。

自分がどんな状況でも取り乱さず、冗談に置き換えて、

周りの人間に配慮する気持ち。

 

父さんがその患者様の立場だったら、

不安やショックで押し潰れていると。

自暴自棄になったり、取り乱したりしそうですが......。

 

人の強さや物事の受け入れ方を考えさせられる出会いです。

 

父さん、

この患者様にどんな貢献ができるか、自問自答の日々です。

 

 

 

みなさんにとって今日一日が

いい週末の一日になりますように